クラミジア感染症とはクラミジア・トラコマチスにより発生する伝染病で、性行為感染症とみなされます。女性にとって、この伝染病は不妊の原因となりえます。また、男性不妊の原因にもなりえると考える専門家もいます。クラミジア感染症は、性行為やオーラルセックスなどにより粘膜に感染します。男性は尿道に、女性は膣内に感染することがあり、男女問わず咽頭や直腸に感染する場合もあります。昨今の性行為の低年齢化とも相まって、若い男女の感染例が増加する傾向にあります。
クラミジア感染症は、感染から発症までの期間は数週間です。現れる症状には次のようなものがあります。すなわち、男性の場合は尿道から透明な膿が出る(場合によっては痛みを伴う)、女性の場合はおりものが増える、喉頭感染では喉が痛くなり痰が増える、などの症状です。しかしながら、このような症状が現れない場合のほうが多いようです。この伝染病には自覚症状が乏しいという特徴があり、およそ8割もの人々が無症状であると言われています。
この感染症の予防方法は、多くの性行為感染症の場合と同様です。予防法の1つは、不特定多数との性行為を避けることです。性行為もしくはそれに類似した行為を一切避けるならば感染率は激減します。しかし、それが難しい場合でも、性行為のパートナーをこのような感染症にかかっていないことが確実な相手に限るのが望ましいと言えます。加えて、コンドームを適切に使用し、相手および自分の粘膜どうしが接触しないよう心がけることも有効です。
しかし、万が一この病気に感染してしまったら、適切な治療を受けるべきです。クラミジア感染症の治療を受けるには、性行為感染症を扱っている医師を受診する必要があります。つまり、男性の場合は泌尿器科や性病科、女性の場合は産婦人科や性病科となります。ただし、咽頭感染の場合は耳鼻咽喉科を受診するとよいでしょう。